Tabio(タビオ)はランナーに人気の高いソックスで、着用率ナンバー1と言っても過言ではありません。 私自身もTabioを使い始めてから2~3年が経ちましたが、確かに普通のユニクロのソックスと比べて、ランニングに適しており走りやすく、機能的にも優れていると思います。 ただし、完全に満足しているわけではありません。
実際、私がサブスリーを達成したレースの際にはTabioのソックスを履いていませんでした。 Tabioは確かに素晴らしいソックスですが、使い方を誤ると機能性が逆効果になってしまうこともあります。
そのため、Tabioの良い点と注意すべき点を以下にまとめました。
Mo Harunah(モー ハルナ) PB:Full 2:53:59 (2022.3 東京マラソン2021) Half 1:27:00(2018.11) 2021年1月、2022年1月、2年連続50代サブスリー達成。
良い点
5本指ソックス
指同士が接しない構造のため、蒸れにくい特徴があります。 その結果、指の皮膚が柔らかくなりにくくなるため、
靴の摩擦やズレを防ぐ効果があります。
メッシュ編み
単にメッシュで編まれているだけでなく、部分的に編み方を変えてメッシュ効果を持たせています。足裏など力のかかる部分は厚手に編まれており、一方で足の甲はメッシュ状に編まれています。そのため、走っていると足の甲から空気が入ってくる感触があります。特に高温の日には優れた通気性を提供し、快適な走行を実現します。
アーチサポート
足の甲から土踏まずにかけて、ゴムバンドのような編み方が施されており、しっかりと締め付け感を生み出しています。これにより、ソックス全体が足に密着し、足が内部で動いてしまうことがなくなります。その結果、肌と生地の摩擦が減り、靴ずれしにくくなるのです。アーチサポートの効果によって、足の安定性と快適性が向上します。
滑り止め加工
ソックスの足裏面にはシリコングリップが施されており、シューズ内でのズレを防止する役割を果たしています。この滑り止め加工によって、ソックスがしっかりと足底に密着し、足が靴内で滑りにくくなります。安定したフィット感を提供することで、歩行やランニング時の安全性と快適性を向上させています。
気を付ける点
アーチサポート
足型には個人差がありますので、アーチサポートの感じ方も異なることがあります。一部の方にはアーチサポートがややきつく感じられることがあります。血流が制限される感覚や足先の冷えを感じる場合もあります。
特に寒い冬の時期は、アーチサポートによって足の血行が妨げられ、足先の冷えを感じやすくなるかもしれません。
メッシュ
確かにメッシュ素材は通気性に優れており、夏場などの暑い季節には快適なランニング環境を提供してくれますが、冬場のランニングでは逆に寒さの影響を受けやすいことがあります。特に最近のシューズはメッシュ素材を多用しており、冷気が足先に直撃してしまい、足がなかなか温まらないことがあります。
また、マラソンレースの終盤など、疲労が蓄積されている時には体温が低下しやすくなり、足先が冷えてくることもあります。このような状況ではパフォーマンスの低下が起こる可能性もあります。
寒い季節のランニングでは、足元の保温対策が重要です。厚手の靴下や防寒性の高いシューズカバーの使用、保温性のあるインソールの利用などが有効です。また、体全体の保温や血行促進のために適切なウェアを着用することも大切です。
個々の状況や気温に合わせて、適切な対策を取ることで冬場のランニングでも快適に走ることができます。
私が使ったTabio
いままで使ったのはレーシング5本指とレーシングPRO5本指です。
メーカーの位置づけは下記のとおりです。
レーシングラン5本指
メーカーの位置づけとして、レーシングラン5本指は初級者向けとされていますが、そのオールマイティさからウルトラランニングやトレイルランニングにも利用できる魅力があります。また、前述したアーチサポートも適度な締め付け感で、履き心地が非常に良いです。
ただし、長距離を走る場合は注意が必要です。実際に使用していくうちに、約300km程度で足裏がすり減ってしまうことがあります。そのため、距離を踏むランナーが練習に使用するには、あまり適していないかもしれません。
レーシングランPRO5本指
レーシングランPROは上級者向けの位置づけとされています。このモデルは前述したアーチサポートも非常に堅く、全体的にも強い締め付け感があります。そのため、足へのフィット感とサポート性は非常に高いです。
また、耐久性についてもレーシングランよりも優れていると考えられます。実際に300km以上走行しているにも関わらず、まだまだすり減っていないということは、耐久性が高いことを示唆しています。
レーシングランPRO5本指は、パフォーマンス志向の上級者ランナーにとって適していると言えます。堅牢な構造と耐久性の高さが、ハードなトレーニングや長距離走にも対応してくれるでしょう。
レーシングランとレーシングランPRO
この2つの差は、編み方だけでなく、素材にも注目したいです。
レーシングラン
→綿46% ポリエステル34% 再生繊維(デオセル)12% ナイロン7% ポリウレタン1%
レーシングランPRO
→ナイロン40% ポリエステル28% 綿18% 再生繊維(デオセル)8% ポリウレタン6%
ナイロンと綿の混率が大きく異なることにより、レーシングランとレーシングランPROの素材の特性に差が生じる可能性があります。一般的に、ナイロンは高い強度を持つ素材とされており、その影響で耐久性や締め付け感に違いが生じる可能性があります。
距離を踏む場合は、レーシングランPROの方がより耐久性があり、長時間のランニングに適しているかもしれません。一方、レーシングランはより履きやすさを重視したデザインであり、快適な着用感を提供します。
どちらのソックスが自分に合うかは個人の好みや足の状態によっても異なるでしょう。200円の差であれば、両方のソックスを購入して試してみるのも良いアイデアです。実際に履いて比較し、自分にとって最適なソックスを見つけることが大切です。
冬のランニングには
レーシングランとレーシングランPROは冬のランニングには向いていないでしょう。
前述のとおり、
①通気性が良すぎる
②アーチサポートの締め付けで血流が止まりそう
しかし、そこはさすが、タビオさん
ちゃんと冬用を用意していますね!
タビオ レーシングラン 五本指 メリノウール
これは温かそう。
試しに買ってみようと思います!
それでは!
コメント
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